(脱線トリオ大江戸三人男』にアルバイト出演、これがデビューとなる。
1964年(昭和39年)、日大の先輩である俳優の渡辺高光がアクションチーム「ジャパン・ファイティング・アクターズ(JFA)」を創設、誘いを受けて大学卒業と同時にこれに参加。以降、テレビ、映画作品に多数出演する。
1965年(昭和40年)、『国際事件記者』に出演、初めて役名がつく。
1966年(昭和41年)、『マグマ大使』で、敵役の「ゴア」の代役を一話のみ務める。これが被り物をつけたスーツアクターとしての初仕事だったという。
1967年(昭和42年)、『ウルトラセブン』14話・15話で上西弘次の代役スーツアクターとして、ウルトラセブンを演じる。
1971年(昭和46年)、『帰ってきたウルトラマン』でウルトラマンのスーツアクターを務める。
1974年(昭和49年)、渡辺高光との意見の相違からJFAを辞め、フリーとなる。ほどなくしてJFAも解散。直後の『電人ザボーガー』では俳優と殺陣師を兼任。この番組のため1年間、JFAの元メンバーを集め殺陣グループを組み、擬斗を担当した。殺陣師としては「菊池英一」名義とし、俳優としてはこの作品以降「きくち英一」に改名。
2004年(平成16年)より、「東京ビジュアルアーツ」で殺陣の講師を務める。
人物・エピソード
日大では、芸能界入りのきっかけとなった「殺陣同志会」のほかに「落語研究会」もかけもちしていた。落語の腕は、『電人ザボーガー』などでも披露している。
殺陣師としては、日大時代は先輩方、JFA時代は渡辺高光を師とし、正式な殺陣師として師事した師匠はいないという。
1980年代には、紳士服販売の「ROC(流通卸売センター)」のテレビCMでモデルを担当。同時期に「大三紳士服」のCMでは団時朗がモデルを務めており、『帰ってきたウルトラマン』の変身前後の役者が競演していたことになる。
近年では俳優のほか、結婚披露宴会場の司会なども務め、幅広く活躍している。また、今村良樹率いる紙芝居集団「渋谷画劇団」の一員としても活動しており、「お客さん参加型のチャンバラ紙芝居をやってみたい」と語っている。
『帰ってきたウルトラマン』出演当初は、「嫌々やっていた時期もあった」というが、やがて「菊池さんのウルトラマンには表情がある」と渡辺高光の奥さんから言われたり、1日に何通も子供たちから「東京都世田谷区帰ってきたウルトラマン様」という宛先でファンレターが届くようになって、演じるのが嬉しくなったという。第1話の撮影では、特撮プールでの待機中に誤ってプールに電気が流れてしまい、危うく感電死しかけた。
また、ウェットスーツ製の衣装でアクションを演じる関係上、大量の汗をかくため、食事も毎日大量に塩を振りかけた生野菜をバリバリ食べ、1日1個レモンをかじっていた。それでも番組終了後には、医者から「塩分不足」と診断されたほど、立ち回りで塩分を消費していたという。 また、演技に癖がついてしまい、この番組のあと、東映での撮影では監督に「ウルトラマンやりすぎじゃ!」と怒鳴られたこともあるという。
『電人ザボーガー』以降、芸名を「きくち英一」と改名したのは、よく「菊地」と間違えられたことと、「芸名にひらがなが入っていると、出演クレジットで目立つので名前を覚えてもらえるから」だと語っている。
『ザボーガー』出演当時の殺陣グループは、仲間うちで「菊池英一とその残党」と半ば冗談で呼び合っていたという。
出演
テレビ
- 脱線トリオ大江戸三人男(1962年、TBS)※デビュー作品
- 戦国群盗伝(1964年、フジテレビ)
- 忍者部隊月光(1964 - 1966年、フジテレビ) - 幻77号、あけぼの機関員ほか多数
- 国際事件記者(1965年、TBS)
- 東京警備指令 ザ・ガードマン(1965 - 1971年、TBS)
- マグマ大使(1966年、フジテレビ) - ルゴース2号、人間モドキ、シュナイダー、ゴア(大平透の代役)
- ウルトラセブン(1967年、TBS)
- 第14・15話「ウルトラ警備隊西へ(前・後編)」 - ウルトラセブン ※上西弘次の代役
- 第27話「サイボーグ作戦」 - ボーグ星人(スーツアクター)
- 怪獣王子(1967年、フジテレビ) - 鳥人司令(スーツアクター)
- マイティジャック(1968年、フジテレビ) - Qの暗殺者
- 戦え!マイティジャック(1968年、フジテレビ) - パック団員(第1話)、セルジア国秘密情報部員 (第4話)
- 無用ノ介(1969年、日本テレビ)
- 魔神バンダー(1969年、フジテレビ) - バンダー(スーツアクター)
- スペクトルマン(1971年、フジテレビ) - 釣人(第38話)、ピストン木戸口のトレーナー(第62話)
- 帰ってきたウルトラマン(1971年、TBS) - ウルトラマン、ザザーン(スーツアクター)
- 快傑ライオン丸(1972年、フジテレビ)- ギララ、ノイザー、ガンドロロ(スーツアクター、及び声)
- ウルトラマンA(1972年、TBS)
- 第50話「東京大混乱! 狂った信号」 - レボール星人の人間態A、及び声
- ワイルド7(1972年、日本テレビ)
- 第19話「スポーツクラブ殺人部隊」 - ボディーガード
- 第22話「奇襲! トライアル作戦 」 - ブラックスパイダー団員
- 太陽にほえろ!(日本テレビ・東宝)
- 第13話「殺したいあいつ」(1972年)- 悪徳手配師 ※未出演の第14話に誤クレジット
- 第46話「黒幕は誰だ」(1973年)
- 第462話「あなたにその声が聞こえるか?」(1981年)
- 流星人間ゾーン(1973年、日本テレビ)
- 第21話「無敵! ゴジラ大暴れ」 - ガロガバラン星人
- ウルトラマンタロウ(1973年、TBS)
- 第36話「ひきょうもの! 花嫁は泣いた」 - 作業員A
- 電人ザボーガー(1974年、フジテレビ) - 中野刑事
- 大江戸捜査網(東京12チャンネル・三船プロ)
- 第212話「暗殺計画 眼には眼を!!」(1975年)
- 第239話「怨みの米騒動」(1976年)
- 第298話「お化け屋敷に消えた美女」(1977年)
- 第385話「純愛に賭けた色事師」(1979年) - 銀次
- 第451話「廃虚の街で待つ女」(1980年) - 片倉
- 第488話「地獄からもどった用心棒」(1981年) - 卯之吉
- 第509話「神隠しに泣く新妻」(1981年) - 松五郎
- Gメン'75(1975 - 1982年、TBS・東映)
- 第74話「人を殺した女の顔」
- 第231話「危機一髪! 車椅子の女刑事」ほか犯人役等、様々な役で出演
- 隠し目付参上 (1976年、毎日放送・三船プロ)
- 第21話「大検問! 現金輸送車は通れたか」 - 源八
- バトルホーク(1976年、東京12チャンネル) - 白虎道士
- 桃太郎侍(1976 - 1981年、日本テレビ・東映)
- ジャッカー電撃隊 (1977年、テレビ朝日)
- 第12話「オールスーパーカー!! 猛烈!! 大激走!!」 - クライムボス
- 特捜最前線(テレビ朝日・東映)
- 第22話「標的 ある女の情炎」(1977年)
- 第143話「殺人伝言板・それぞれのクリスマス!」(1979年)
- 第158話「ニューミュージックを唄う刑事!」(1980年)
- 第299話「蒸発妻を捜して!」(1983年)
- 第313話「父と子のブルートレイン!」(1983年)
- 第369話「兜町・コンピュータよ、演歌を歌え!」(1984年)
- 第390話「判決・愛が裁かれるとき!」(1984年)
- 第406話「スキャンダル・スクープ!」(1985年)
- 第463話「傷痕・男達のララバイ!」(1986年)
- スターウルフ(1978年、よみうりテレビ)
- スパイダーマン(1978年、東京12チャンネル)
- バトルフィーバーJ(1979年、テレビ朝日)
- ウルトラマン80(1980年、TBS)
- 第42話「さすが! 観音さまは強かった!」 - 武田
- 将軍 SHOGUN(1980年、アメリカ)
- 非情のライセンス 第3シリーズ(1980年、テレビ朝日)
- 第25話「兇悪の誘拐・恐怖のカーテレフォン」 - 残党
- 水戸黄門(TBS)
- 第12部 第5話「名月木曽節仁義-木曽福島-」(1981年) - 巳之吉
- 第28部 第30話「あばずれ娘と瀬戸の花嫁-宮島-」(2000年) - 捨造
- 大戦隊ゴーグルファイブ(1982年、テレビ朝日) - イガアナ博士
- 深川通り魔殺人事件(1983年、テレビ朝日)
- 星雲仮面マシンマン(1984年、日本テレビ)
- 第4話「魔法の石焼きイモ」 - テキ屋風の男(オノ男の人間態)
- 巨獣特捜ジャスピオン(1985年、テレビ朝日)
- 第25話「救え東京消失! 悪だま善だまデスマッチ」
- 第26話「とどろく大地! ダイレオン怒りの大逆襲」 - ガザミ兄
- スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説(1985年、フジテレビ)
- 独眼竜政宗(1987年) - 刎石駿河
- 若大将天下ご免!(1987年 テレビ朝日)
- 大都会25時(1987年、テレビ朝日)
- 火曜サスペンス劇場「監察医・室生亜季子シリーズ」(1986 - 2007年、日本テレビ)レギュラー、鑑識員・白井
- 暴れん坊将軍シリーズ(テレビ朝日 / 東映)
- 高速戦隊ターボレンジャー(1989年、テレビ朝日)
- 特警ウインスペクター(1990年、テレビ朝日)
- 名奉行遠山の金さん(1992年、テレビ朝日・東映)
- 特捜エクシードラフト(1992年、テレビ朝日)
- 電光超人グリッドマン(1993年、毎日放送)
- 第34話「ボディガード 弁慶参上!」 - 武蔵坊弁慶
- ウルトラマンダイナ(1997年、毎日放送)
- 虹色定期便(1997年、NHK)
- 太陽にほえろ!2001(2001年、日本テレビ)
- ウルトラマンネクサス(2004年 - 2005年、中部日本放送) - 針巣直市 役
- 水曜ミステリー9「神楽坂署・生活安全課」(2005年)
- ウルトラマンメビウス(2007年、中部日本放送)
- 第45話「デスレムのたくらみ」 - 「きくち電器商会」社長
- 同じ回に団時朗も出演しており、2人の「帰ってきたウルトラマン」が共演することになった。
その他多数
バラエティー
映画
その他多数
著書
- 菊池がウルトラマンを演じていた当時とその後の俳優人生を振り返った本。演じている側から見た『帰ってきたウルトラマン』の記録として読むことができる。
参考文献
外部リンク